【映画感想】『恋は雨上がりのように』を観て

こんにちは。

昨日はあまり寝れなかったので、久しぶりに映画でも…と思い、小松菜奈さん・大泉洋さん主演の『恋は雨上がりのように』を観ました。

さっそく、思ったことや感じたことを文章にしていきたいと思います。

しかし!!

ネタバレしてしまう可能性があるので、これから観ようと思っている人とはさようならですね…

ごめんなさい!!

 

以下もくじです(目次の付け方を覚えました㊗)。

 

もくじ

 

 

 

「ただ雨が止むのを待っているだけじゃつまらないでしょう?」

 人は熱中しているものを突然失ったとき、どうするのでしょう。

好きなものがなくなったら。

目標に向かって努力することさえも許されなくなったら。

叶えたい夢が絶対叶わないと知ったら。

すぐに前を向き進もうとする人、代わりの何かを探そうとする人、様々いると思います。

わたしなら、意気消沈すると思います。

心が消えて、沈んだようになるのです。

それでも時間は流れています。

鴨長明の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という言葉は有名ですよね。

確かに今はつらいかもしれないけれど、いつか必ず笑える日々がくる。

そんなメッセージがこのセリフに込められています。

ちなみにこのセリフは、怪我をして思うように走れなくなってしまうことがわかったあきら(小松菜奈さん)に対して、彼女がふらっと立ち寄ったファミレスで頼んでもいないコーヒーを差し出しながら言う店長(大泉洋さん)の言葉です。

こんなことがさらっと言えるファミレス店長なんてそれは好きになってしまいますね…!

 

 

努力はいつか報われる?

しかし、本当に雨が止むかなんてわからないだろう、と思う方もいると思います。

わたしも以前はそう考えていたと思います。

ただの綺麗事だと。

加えて、話は逸れますが、「努力はいつか報われる」という言葉も嫌いでした。

努力がすべて報われるのなら、誰も苦労なんてしませんよね。

これは、努力は報われるわけねえよと思っている人に一度聞いてほしいのですが…

 

わたしは、この言葉に「どこかで」が抜けていると思っています。

 

少し話をさせてください。

わたくしねこうさが高校三年生の時は、受験勉強真っただ中でした。

親に迷惑をかけたくなくて、比較的学費の安い国立大学を目指していたのですが、高校生活でまじめに勉強をしなかった分を一年弱で取り返せるわけもなく見事に失敗。

大して知名度もない、私立の学校に通うことになりました。

初めは、「心機一転!頑張ろう!!!」と思えていましたが、だんだんそこに通うことが嫌になりました。

日本は結局学歴社会だろうと思っていたので(わたし自身はそんなことは思っていません)、なぜこんなところに通わなければならないのだろう、と思うようになったのです。

この結果じゃ、勉強をしてもしなくても同じだったのではないか。

なぜさして名前も知られていない大学に自分がいるのか。

自分の実力はこんなもんだったのか。

勉強したって、なんの意味もなかった。

こんな気持ちに加えて、学校に行きたくない、休みたいという気持ちが頭の中でぐるぐるしました。

ある日、授業のレポートを書くために、大学の友達と2人で科学博物館に行くことになりました。

そこでは、もともと博物館が好きだということ、気の知れた友達と一緒だったこともあり、わたしは自分の持っていた知識を話す場面が多くありました。

その中にはもちろん、高校で習ったことだって含まれていました(molの話などをしたような気がします)。

彼女はそれに対して、「そういうことか!」といって納得してくれました。

誰しも、人に対して教えることをしたことがあると思いますが、相手が理解してくれるのはうれしいものですよね。

博物館ってやっぱり最高!大好き!(熱いラブコール)と感じながら、ふとした時にスマホを見てみると、その友達がSNSを更新していました。

内容を見てみると、そこには「ねこうさといるから知的なところも楽しい」とありました。

博物館で分からなかったところは、ねこうさが助言してくれたおかげで理解できたから、楽しかった!

そのような意味なのかなと思いました。

わたしはその時、はじめて受験生の時期が報われたと思いました。

わたしが頑張っていたことは無駄ではなかった。

なぜなら、現にこうして、わたしが頑張っていた時期に身につけた知識のおかげで楽しいと言ってくれた人がいるから。

もしかしたらそういう意味ではないかもしれないし、別の意味も含まれているかもしれませんが、そう思うことができたのです。

うぬぼれだとしたら恥ずかしい話ですけど(笑)

 

話は戻りますが、確かに努力は報われないことがあると思います。

例えば、日本の高校生のサッカー部員全員が全国一を目指して毎日一生懸命練習したって、冬に頂に辿り着けるのはたった一校ですよね。

しかし、わたしの体験談のように思ってもいないところで突然報われる時が来るのだと思います。

優勝を逃したサッカー部員は、そのスキルを使って好きなサッカーに携わる仕事ができるかもしれません。

また別の人は、笑顔が見れるので、息子にサッカーを教えるときが生活の中で一番楽しい時間だと思っているかもしれません。

だから、「どこかで」が抜けているのです。

たとえ目標が達成されなかったからと言って、今までやってきたことすべてが無駄だと思わないでください。

本当に、いつか、どこかで、やっててよかったなあと思えると思います。

大学合格のためだけだった努力は、思わぬところで報われました。

悲しい気持ち、悔しい気持ち、やりきれない気持ち、苦しい気持ち。

そんな気持ちになったときも、必ず終わりがきます。

雨は、止みます。

わたしの心を簡単に晴らしてくれた友達に、感謝を伝えたいです。

 

とても脱線してしまいましたね!!

 

 

人は鏡であるということ

あきらが店長に好意を持っていたため、ファミレス以外でも交流が多くなったあきらと店長は、お互いにあきらめてしまった夢をもう一度追いかけることになります(突然映画の内容に触れましたが、ここまで長くなってしまったので詳しい説明は省きます。細かいことが気になる方は是非観てみてくださいね!)。

あきらは店長とデートすることを通して、自分を見つめていきます。

本当に自分がやりたいことは何なのか。自分が好きなことは何か。

母親に陸上の一式を捨ててと頼んでいたあきらですが、図書館では陸上の記録写真集を手に取ってしまうほど、気持ちが陸上に向いていたのです。

店長はそんなあきらを見て、諦めをつけてやめていたはずなのに小説を書き始めます(最後のシーンでは、店長がその小説を出版社に持って行ったことも明かされています!)。

こうして二人は、お互いの姿を見て自分に重ね合わせるのです。

 

この二人を見ていて、人は誰かの鏡なのではないかと思いました。

「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、相手を見つめることで自分を見つめることができているように見えました。

人と話していると、「自分なら~するのに」と考えたことはありませんか?

○○さんはそう言っているけど、わたしなら、□□と思うから、△△するなあ…

○○さんが言っていることは同感!わたしも□□と思うから、△△したい!

このようにして、相手を通して自分のことを考える場面はたくさんあると思います。

この時、この□と△の部分が大事なのでは?と思いました。

行動とその根拠が明確な人は、いつも堂々としているように見えます。

しかし、行動しない人、行動しても根拠があいまいな人、誰かが言っていたからそう行動するという人は、頼りないなと感じたり、何かあっても任せられないなと感じたりすると思います。

わたしが個人的にうらやましいなと思う人のうちに、行動力のある人、がいます。

わたしも、起こした行動とその行動の根拠をはきはきと人に話せるくらいの人になりたいものです。

それでも、人は周囲に感化されることもあると思いますから(わたしも影響を受けやすいタイプです)、そういう意味でも人間関係の質は大切ですね。

質、というとひどい言い方だと思う方もいるかもしれませんが、わたしの語彙力が乏しいものですので、どうかニュアンスだけでも伝わっていてほしいです…。

お互いに切磋琢磨できる関係や刺激しあえる関係、励ましあえる関係は素敵です。

○○が頑張っているから私も頑張る!と思える友人や恋人、家族。

そんな関係は質がよいと思います。

あきらと店長はそういう関係になっていったのではないでしょうか。

逆に、場合にもよりますが、光を反射しないような壊れた鏡をいつまでも近くにおいておく必要はないと思います。

しかし、反面教師という言葉もありますから、敢えて取っておくのも一つの手ですね。

 

さいごに

本当はもっと感じたことがあったし、書きたいこともあったのですが、実はここまで4000字近くあるので、ここまでにしておきます。

ブログで4000字は当たり前なのでしょうか…

また、もちろんですがこの映画は恋愛要素も含んでいます!!わーい!!

恋愛映画が好きな人、普通の恋愛じゃ満足できなくなった人(年の差!)、将来に悩んでいる人、追いたい夢がある人、そんな人に特に観てほしいです!

ちなみにわたしはAmazon primeで見ました!

他の動画配信サービスでも見ることができるのではないでしょうか!

 

こちらは予告編です!

気になった方は一度ご覧ください!

www.youtube.com

 

それではまた!

 

 

ねこうさ